国内外における珪藻土製品の総合的利用の現状
1 濾過助剤
珪藻土製品には多くの種類があり、主な用途の一つはろ過助剤の製造です。種類も量も最も豊富です。珪藻土粉末製品は、液体中の固体粒子、懸濁物質、コロイド粒子、バクテリアなどをろ過し、液体のろ過・浄化に役立てることができます。ろ過助剤の主な用途は、ビール、医薬品(抗生物質、血漿、ビタミン、合成医薬品、注射剤などのろ過)、浄水ろ過、石油産業、有機溶剤、塗料・染料、肥料、酸、アルカリ、調味料、糖類、アルコールなどです。
2 充填剤とコーティング剤 珪藻土は、プラスチックやゴムなどのポリマー系複合材料の充填剤として広く使用されています。その化学組成、結晶構造、粒子サイズ、粒子形状、表面特性などが充填性能を決定します。現代の新しいポリマー系複合材料では、非金属鉱物充填剤が材料コストの増加と削減に必要であるだけでなく、充填剤の性能を向上させたり、補強や強化などの機能を発揮したりすることもできます。
3 建材・断熱材 珪藻土建材・断熱材の海外生産者は、デンマーク、ルーマニア、ロシア、日本、イギリスです。主な製品は、断熱レンガ、ケイ酸カルシウム製品、粉末、ケイ酸カルシウム板、セメント添加剤、発泡ガラス、軽量骨材、アスファルト舗装材混合添加剤などです。
見通し
わが国の珪藻土は、品種や製品品質の面で市場の要求を満たすことができず、多くの分野で十分に活用されていません。そのため、わが国の珪藻土の特性に応じて、海外の先進技術を学び、珪藻土の品質を向上させ、珪藻土の新しい用途を開発することは、珪藻土産業に新たなチャンスをもたらすでしょう。環境に優しい建材の面では、珪藻土を使用して新しいセラミックタイル、セラミック、コーティング、吸収材、軽量建材を製造する方法が日々変化しています。しかし、わが国はまだ初期段階にあり、その潜在的な市場は非常に巨大です。環境汚染防止の面では、近年、珪藻土膜形成の応用技術も大きな注目を集めています。さまざまな珪藻土分離膜が次々と開発され、珪藻土の浄化処理技術もますます充実しています。環境保護。農業面では、我が国は国家の穀物産業発展のための「第10次5カ年計画」において、貯蔵穀物害虫の防除に珪藻土を応用した開発を明確に提案しています。農業において珪藻土の活用が広く推進されれば、多くの食糧を節約できるだけでなく、我が国の土壌・水資源の保全、生態系の修復・改善においても重要な役割を果たすでしょう。近い将来、我が国における珪藻土の応用分野はますます広がり、発展の見通しもより広くなると確信しています。
投稿日時: 2021年9月9日